我々日本人が気軽に海外に旅行に出かけるようになって、まだ数十年程度しか経っていないことをご存じですか。今回は、日本人の海外旅行が定着した理由についてご紹介致します。
日本人が好んで海外旅行に行くようになったのは何故?
現在では、ごく当たり前にアメリカでもヨーロッパでも、アフリカでさえも気軽に行くことができます。旅行会社のツアーに申し込めば、外国語がまったく話せなくとも、なんの問題もなくどこでも観光できてしまうのです。本当に良い時代になりました。
しかも、当初は1ドルが360円と決まっていましたが、現在では140円前後にまで下がりましたね。そのお蔭で経済的にもとても低予算で海外旅行が出来るようになったのです。近年では1ドル140前後程度ですから、それが当たり前のように思っていらっしゃるでしょうが、360円であった時代もけっこう長かったのです。
もしもそのままであったなら、現在も海外旅行に出かけられるかたは、それほど多くはなかったでしょうね。日本人が気軽に海外旅行出来るようになったのは、円が高くなったからというのが、一番の原因となっているのではないでしょうか。簡単な数字で考えてみましょう。
現在、1ドルが140円として考えた時、10万円の旅行が、以前ですと36万円かかったということになるのです。14万円ならば2回以上も行くことができる金額です。決して旅行出来ない金額ではないでしょうが、平均的な収入のかたでしたら、気軽に毎年行けるような金額でもありませんね。
海外旅行が定着した理由
我が国の人々に余暇の過ごし方として海外旅行が定着したのは、なんと申しましてもドルが安くなり、低予算で行けるようになったのが一番の原因でしょう。しかし、それだけが理由でもないでしょうね。
しかも、海外旅行の場合には、見るもの、聴くもの、食べるものすべてが、普段と異なりますのでとても楽しくワクワクしながら毎日を過ごすことができます。日本で日常生活をしていては、めったに得ることのできない感覚を、すぐに体験できてしまうのが海外旅行の素晴らしいところでもあります。
逆にそれがストレスになってしまうかたも、少数ながらいらっしゃるようですが。また、外国語が少しもできなくても、海外旅行が可能というのは、多くの日本人にとって画期的なことでもありますね。今ではそれはごく当たり前のこととして受け入れているのでしょうが、考えてみれば非常に画期的で素晴らしいことではないですか。
低予算で参加したツアーであっても、添乗員さんがいてくれれば、どんな有名な世界遺産でも自然景観でも見ることができます。このようなツアーが存在しなければ、海外に行けるかたはごくわずかに限られてしまうことでしょう。さらに、かなりの低予算となりますと添乗員さんがついていないツアーになります。
その場合であっても、多くの場合、現地の係員さんが日本語を話せるので、そのようなツアーでも私たちが苦労することはほとんどありません。ドルが安くなったことと、言葉の問題が解決されたことが、日本人にも海外旅行が定着した理由でしょう。
気軽に旅行に出かけましょう
お金よりも時間がたくさんあるというかたは、時間をかけることによって旅行を低予算に抑えることが可能となります。事前に、パンフレットやガイドブックやインターネットで調べることに時間をかけたり、往復の乗り物にしても、スピードの遅いもののほうが安価なので、安上がりになります。
そもそも旅行というものは、人それぞれのスタイルがあります。急ぎ足で、有名な観光スポットを次々に移動するだけの旅行は、高価なわりに、心に贅沢とは言えないような気がします。
ですから、スピードの遅い乗り物に乗ってのんびりと隣りに座ったかたと世間話をしてみたり、車窓から景色を眺めたり、ぼんやりと物思いに耽って目的地までの時間を過ごすのも素敵なことではないですか。それも非日常のワンシーンだと思います。
むしろ、低予算ながらも色々と調べて事前の準備をしたり、さまざまに工夫しながら旅行を計画し、それを実行にうつすほうが、ずっと旅行らしくて楽しみも大きいような気がします。あなただけの完全にオリジナルの旅行でもありますしね。
非日常が味わえるならば、お隣の県に遊びにでかけるのも旅行のひとつでしょうし、隣町に自転車ででかけるのだって、旅行と言えるのではないでしょうか。あなたの発想次第では、いくらでも低予算で旅行することが可能です。この週末にでも、お出かけしてみませんか。
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